先日、『簿記ができると投資に有利なのか』という記事を書きましたが、その流れからもう1つ。
決算が良くても株価が下がる理由ということについて書きたいと思います。
なぜ、好業績の銘柄の株価が下がるなどということが起こるのでしょうか。
普通、業績がよければ上がるもんだと思いますよね。
あまりに不思議だったのでしらべてみました。
前月比、前期比からの伸びや数字の継続性など
好業績の銘柄の株価が下がる理由の1つめ。
前月比、前期比からの伸びや数字の継続性などが関係してくる。ということです。
一言で好業績といっても、その伸びに勢いがあるのか鈍化しているのか。というのは大切なポイントです。
伸び率が鈍化していれば、成長に陰りが見えるとも解釈され、株価は下がる傾向にあります。
また、好業績を出している数字に継続性があるかどうかというのも大切なポイントとなります。
成長期待が大きすぎる
好業績の銘柄の株価が下がる理由の2つめ。
成長期待が大きすぎる銘柄です。
グロース株に顕著なのですが、みんなが「ここは絶対に成長するはず!」と期待しすぎている銘柄は株価がさがりやすい傾向にあります。
期待値の大きさは、例えば信用買残が積みあがり方で見ることができます。
信用買残が発行済み株数の10%を超えていると、期待されすぎに入るでしょう。
この場合いい決算が出たとしても、みんなが売ろうとしてしまうため、株価は下がる傾向にあるといえます。
業績見通しの修正がある
好業績の銘柄の株価が下がる理由の3つめ。
当初出していた業績見通しに対して下方修正をする場合です。
一般的に、第1~3四半期には「今期の通期業績見通し」、第4四半期(通期決算)には
「来期の通期業績見通し」が出されます。
ここで「上方修正されたか」、「下方修正されたか」、「修正がなかったか」をチェックされ、
下方修正されると株価は下がる傾向にあります。
コンセンサスと差異がある
好業績の銘柄の株価が下がる理由の4つめ。
業績と相場のコンセンサスとの間に差異があることです。
実は、株価というのは業績の結果だけでなくコンセンサスを織り込んでつけられています。
ここでいう「コンセンサス」とはアナリストの業績予想の平均値を意味し、アナリストや投資家が
「この会社は伸びるであろう」と期待すれば株価は上がりますし、「伸びないだろう」と思えば下がります。
決算の結果が良く、いくら黒字で利益があったとしても、それがアナリストや投資家の予想より良くなければ株価は下がります。
株価の上げ下げは、業績が良かった、悪かったという結果で決まるのではなく、
コンセンサス(アナリストの予想)より、発表した業績が良かったのか、悪かったのか。
ということなんですね。
ということで、このコンセンサス(アナリストの予想)を把握しておくことはとても大切になります。
まとめ
私が簿記を勉強する前は、財務諸表が読めたら決算発表にもついていけてちゃんと投資ができるのではないかと思っていましたが、こうして調べてみると、企業はいろんな観点で評価され、株価は決まってるんだなと改めて思いました。
勉強することはまだまだたくさんあります。
がんばるぞー。
FP2級、簿記2級のなんちゃってFP。
夢はネオニート。実態は気ままなフリーランス。
日々の売買や投資について考えたこと、気になるニュースなどを書いています。
時々株主優待も。
コメント
[…] 以前、決算が良くても下げる株について書いたことがあるのですが、今日買った銘柄もそのうちのどれかに当てはまるのでしょうか。 […]