私が簿記を知らない時、簿記を勉強すれば財務諸表とか読めるようになるんじゃないか、 そうすれば投資ももっと根拠をもってできるんじゃないか。そんな風に思っていました。
実際、そうだったのでしょうか。
簿記ってなに?
簿記とは貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書など、 株主や金融機関をはじめとする社外の利害関係者に業績を把握してもらうために提出する 資料を作るためのルールです。
どんな取引が行われた時にどう記録し、それは財務諸表上どう表れるのか。
この利益は、この資産は財務諸表上どこに記載されるのか、またその意味はなんなのか。
簿記をやっていると、それを理解できるレベルで財務諸表を読むことができます。
投資のために簿記は何級まで必要?
簿記検定はそもそも、企業の営業取引や経営活動を帳簿に記録する技術を習得するのが目的で、 財務諸表が読めるようになりたいだけ。というのとは、方向性が少し違うんですよね。(当たり前か)
なので試験に受かるためには「絶対投資に必要ないだろう!」みたいな細か~いところまで覚えなきゃいけません。
といっても、3級では簿記用語を覚えて大まかに仕分けするのに精いっぱい。
財務諸表を読むのに必要な株式会社の純資産や税金、連結会計は2級の範囲になります。
私はさらに財務分析とキャッシュフロー計算書も少しかじったのですが、 この辺は2級でもカバーされていませんでした。おそらく1級の範囲になるのでしょうか。
何級まで必要か。といわれると、簿記の中で投資に必要な知識は1~2級に横断してあるけど、 それぞれ級を取るほど全部を勉強する必要もない。というのが結論です。
私は簿記の勉強を始めたら、案外面白くてハマってしまったということもあり、2級まで取りました。
ちなみに経理の実務経験は全くありません。
簿記は投資に活きている?
簿記の知識で儲かった記憶はないので微妙なところです。
ただ、簿記をやったことで財務に対する理解力が格段に増した。ということは確実に言えます。
例えばROEとROA。 簿記をする前は理解できなかったのですが、今ではROEの分母が自己資本で、 それが意味するところや、変にROEが高い理由等も読み取ることができるようになりました。
ROAでも分子を当期純利益にすること、事業利益にすること、経常利益にすることの意味や、 ROAと安全分析も同時にした方がいいこととか、そもそも安全性分析とはなんぞやとか。
簿記の知識があることでウェブに書いてあることが理解できるようにもなりました。
きっと私は、簿記をしていなければ、同じ文章を読んでも全く理解できなかったと思います。
簿記を投資に活かすためには
財務諸表が自分で読めるようになり、投資する前に財務諸表にもざっくり目を通すようになりました。
そこで思ったのは・・・・。財務状況がとてもいいのに、株価が下げてる会社がある!!という事実。
当たり前ですが、株価は財務状況だけでは決まらないのです。
財務諸表では、投資に必要な投資家の思惑や期待、市場の過熱度、 機関投資家の動き、株価を決める様々な要素は、結局わからない。
その会社の未来はわからない。
株で利益を残そうと思えば、やっぱりこれらのことがわからないと難しいのです。
でも財務諸表を読むことで、その企業の姿勢や財力はなど一部の情報はわかります。
今後は財務諸表と株価や様々な要因を観察しながら、 簿記の知識を車の両輪の片方としてもっと洗練させたいと思っています。
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FP2級、簿記2級のなんちゃってFP。
夢はネオニート。実態は気ままなフリーランス。
日々の売買や投資について考えたこと、気になるニュースなどを書いています。
時々株主優待も。
コメント
[…] 先日、『簿記ができると投資に有利なのか』という記事を書きましたが、その流れからもう1つ。 […]