22/7/16 東証プライム市場 値上がり率ランキング1位銘柄、ダブル・スコープ(6619)の分析です。
ダブル・スコープは、リチウムイオン電池用の絶縁材の研究開発、製造、販売を主に提供している会社です。
株価が上がった理由
昨日、22/7/25の大引け後、業績予想の上方修正を発表しました。
上期営業利益で従来予想の18.5億円から26億円に引き上げています。
経常利益では、13億円から35億円とさらに2.7倍の上方修正です。
これに伴い、通期の連結業績予想も併せて上方修正されました。
いずれも前年が赤字だったため、素晴らしい業績回復っぷりですね。
上方修正の理由
会社から発表された修正の理由をまとめると
(上期売り上げについて)
・製品の民生系用途(一般消費分)、車載系用途共に主要顧客の需要が安定して伸びた
→売り上げ17億円の積み増し
・円安となった
→売り上げ13億円の積み増し
(上期営業利益について)
・生産性の改善が進み、原材料、光熱費増の中、製造原価が安くなった
→利益率が10.8%から13.9%と改善された
・円安のため、米ドル建て債権債務で為替評価差益(営業外収益)10億円を計上した
(下期売り上げの見通しについて)
・需要は引き続き堅調に推移する見通しに加え、新設ラインの稼働が始まり需要が高い製品の販売数量を計画している
・円安が続きそうだから、通期の平均為替レートを見直す
→下期だけで30億円積み増した(210億円→240億円に上方修正)
(下期営業利益の見通しについて)
・引き続き生産改善をすすめていくから、29億円にした
→でも修正前の下期営業利益は31.5億円。こっそり下方修正してる??
利益率は12.08%。上期より下がったね。
(参考:業績予想の修正および営業外損益の計上に関するお知らせ)
といったところです。
これから株価はどうなるのか
ダブルスコープの株価はこのサプライズ修正の前(5/13)から、出来高を伴って株価が急上昇しているんですよね。
で、この時期何があったのか調べてみたら、5/31に
募集新株予約権(株価コミットメント型有償ストック・オプション)の発行内容確定に関するお知らせ
として、ダブルスコープの代表取締役が1名、普通株式 3,000,000 株 を1株当たり 1,125 円で取得するという告知がされているんですよね。
(出典:IRBank https://f.irbank.net/pdf/20220531/140120220531564944.pdf)
ちなみにこれが最初に決まったのは5/12の取締役会という。。。
さらに、6/2に大量保有報告書の変更報告として代表取締役社長 崔元根氏が保有割合を9.01%→13.69%に変更したと提出しているんですよね。。。
(出典:EDINET閲覧(提出)サイト(https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/)
なんか・・・儲かってそうですね。(ちなみに7/26終値計算でいうと、約26億円のプラス)
まあ、勝手には売れないでしょうから、絵にかいた餅状態かもしれません。
で、今後ここの株価はどうなるか。という点について。
円安という特需に助けられもしていますが、ちゃんと業務改善の結果も出していてこの業績回復なので、しばらくは上がりそうな気がします。
なんせそれまでの財務は散々だったので。
私も短期トレードで押し目を狙ってみようかなと思いました。
※上記記事は特定の銘柄を推奨しているものではありません。投資は自己責任でお願いします。
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FP2級、簿記2級のなんちゃってFP。
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